CDCというアメリカの疾病対策センターが、電子タバコが原因とみられる疾患で5人の死者が発生していると伝えました。
日本では火をつけて吸うタバコへの嫌悪感が高まり、現在は電子タバコに移行している人が多いですよね。
日本での馴染みのある電子タバコで死者が発生とは、一体どういうことなのでしょうか?
アメリカで電子タバコ使用で死者が5人発生
アメリカで電子タバコ使用によって死亡した人たちは、亡くなるまでに呼吸器疾患すなわち息切れや咳、嘔吐や胸の痛みを訴えていたことがわかっています。
また、イリノイ州では22人もの人が呼吸器疾患を訴えていると言われています。
深刻な電子タバコによる被害を受け、アメリカ疾病管理予防センターが医療従事者に似たような症例を調べるようにと通達したところ、150件近い症例を発見。
電子タバコによる被害の件数は、どんどん拡大しているようです。
米疾病対策センターは原因がわかるまで、電子タバコの使用を控えることを呼びかけています。
アメリカで電子タバコで死者が出た原因は大麻の化学物質?
なぜアメリカで電子タバコの使用による死者が出てしまったのか、その理由を探ってみました。
実は、電子タバコの使用により何らかの疾患を抱えた人の多くは、テトラヒドロカンナビノールという物質が含まれた電子タバコを使用していたことがわかっています。
このテトラヒドロカンナビノールとは、大麻に含まれる化学物質。
専門家は、引火性液体を含む可能性がある気化性THC化学成分と、粗悪な電子タバコの組み合わせが、これらの症例でみられる吸引による損傷の原因であると主張しています。
ハッキリと「この製品と化合物に責任あり」とは言えない状態のようです。
引用:GIZMODO
つまり、電子タバコとテトラヒドロカンナビノールが組み合わさることで深刻な呼吸器疾患が発生していると言えそうです。
しかし、被害者が使用していた電子タバコの機器は様々で、特定の製品を特定できたわけではないようです。
アメリカで深刻な被害!トランプ大統領が電子タバコの販売を禁止に
アメリカで電子タバコ使用に関係すると思われる死者が出たことをきっかけに、トランプ大統領は電子タバコの販売を禁止しています。
今回販売禁止の対象となったのは味や香りの蒸気を吸うタイプの電子タバコ。
トランプ氏は「子供が被害を受けてはならない」と訴え、規制の必要性を強調した。
引用:@niftyニュース
まだ死因についてしっかりと究明されていない電子タバコですが、これ以上被害が拡大しないことを願うばかりです。
アメリカの電子タバコ事件。日本のユーザーへの影響は?
日本でも電子タバコユーザーはどんどん増えていますよね。
アメリカで電子タバコによる死者が5人も出たというニュースは聞き捨てなりません。
日本人ユーザーも電子タバコの使用を控えるべきなのでしょうか?
今回問題になっているのは、VAPEという電子タバコ。
VAPEとは、水蒸気の香りを楽しむタイプの電子タバコで、液体を気化させて使用します。
つまり、ニコチンを含んだリキッドを吸っているということです。
一方、日本ではこの液体ニコチンは販売が禁止されています。
アメリカと日本では、電子タバコと呼ばれている製品の中身が異なるということになりますね。
しかし、アメリカで今後も電子タバコによる被害が拡大していった場合、日本でも電子タバコの使用を見直す動きが出てくる可能性はありそうです。
アメリカの電子タバコ販売禁止に対する世間の反応
電子タバコは体に悪いです禁止ですってなってもタバコに戻るだけで結局体に悪いのは変わらんやんけ草
— しばちゃン (@amatoushiba) September 12, 2019
アメリカは電子タバコ禁止かー。日本もどうなるんやろ
— 香林坊 (@W4IYQseowPnfyaz) September 12, 2019
glo買うか迷ってたらアメリカで電子タバコ禁止かぁ
— ケイ (@da_31_10) September 12, 2019
電子タバコで呼吸器疾患…亡くなった人もいるからハーブ系の電子タバコ発売禁止、若者への影響を考えて…アメリカ
銃で何百人殺されても銃規制しないのに?なんかおかしくない?— ぴよぴこぴぴぴ (@hinakokawa) September 12, 2019
まとめ
アメリカで電子タバコによる死者が発生した理由として、電子タバコとテトラヒドロカンナビノールという大麻に含まれる化学物質が関係しているのではないか?と言われていることがわかりました。
しかし、まだしっかりとした原因は究明されていない今回の事件。
原因解明が急がれるとともに、これ以上死者が増えないことを願うばかりです。
アメリカで電子タバコの販売が禁止されたことによる、日本への影響もみていきたいとおもいます。