七五三は江戸時代から行われている、子どもの成長を祝う日本の年中行事の1つです。
生涯に1度きりの特別な晴れ姿であるため、子どもの着物姿を心待ちにしている親御さんも多いことでしょう。
七五三の参拝が終わった後に食事することも多く、「着物のままで食事してもいいのかな?」と悩んでしまう方もいます。
今回は七五三の食事会では着物を着たほうが良いかどうか、メリットとデメリットについて解説します。
また食事会でおすすめの場所などについてもお伝えするので、ぜひ参考にしてみて下さい。
七五三の食事会とは?
七五三は一生に1度の特別なお祝いのため、参拝の後に家族や親せきが集まって食事することも少なくありません。
良い機会なので美味しいものを食べようというだけではなく、「子どもが健やかに成長するように」など願いが込められている意味の食事会でもあります。
例えば「赤飯」には「赤色のご飯を食べることで厄払い・邪気払いをする」という意味があります。
また鯛は昔から「目出鯛(めでたい)」と呼ばれており、「おめでたい」との語呂合わせで、古くからお祝いの席にふさわしい縁起物とされていました。
食事会の場所に決まりはありませんが、基本的には赤飯や鯛などを取り入れた和食、割烹のお店がおすすめです。
七五三の食事会は着物でOK?メリットとデメリット
「可愛い晴れ姿なので、少しでも長い時間着せてあげたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
「どうせなら可愛い姿をずっと見ていたい」という気持ちは分かりますが、着物のまま食事するのは良し悪しがあるかも知れません。
着物のまま食事することで、具体的にどういうメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。
参拝の後に着替えずに着物のまま移動することで、スムーズに食事会の場所に行けるというメリットがあります。
着替えを持参したり着替え場所を探すなどの手間もなく、そのまま食事会に行けるのは親御さんにとっても身軽で楽だと言えるでしょう。
何はともあれ、子どもの晴れ姿をもっとみていたいという親御さんは多いものです。
七五三の時期は年齢的にも可愛い真っ盛りなので、さらに可愛い着物姿を長く見れるというメリットは大きいでしょう。
またわざわざ着物を着ているので、たくさん写真を撮りたいという方も多いのではないでしょうか。
参拝の緊張した表情とは異なり、食事会でのリラックスした表情をカメラに収められるのは嬉しいものです。
家族との楽しい食事会の様子や、華やかな着物を着てはしゃぐ姿をたくさん撮れるなど、着物を着ていることのメリットはかなり多いでしょう。
では食事会に着物を着ていくデメリットを見ていきましょう。
着物を着て食事するメリットはたくさんありますが、一方でデメリットも多いことを忘れてはいけません。
着物を長時間着て過ごすのは大人でも大変、ましてや3歳や7歳のお子さんはもっと重くて大変なはずです。
子どもによっては、動きにくくて機嫌が悪くなったり、食事中に泣き出したり寝てしまうことも考えられます。
また着物がレンタルの場合は、汚れやシミがあるとクリーニング代を請求されることもあるので注意しましょう。
着物を汚す汚さないにせよ、美味しい食事が食べにくいのは子どもにとって負担が増え可哀そうなのかも知れません。
お子さんの性格やタイプにもよりますので、体調なども含めてよく考えることをおすすめします。
七五三の食事会ではどんな服装がおすすめ?
七五三の食事会は、神社で参拝した後に行うことが多いので、大人は参拝の時に来ていたスーツやワンピース姿のまま向かう人が多い傾向にあります。
また着物を着たママはそのまま移動するか、もしくは楽に食事できるようなワンピースなどの着替えを持っていくのがおすすめです。
もし子どもが着物から着替える場合は、女児はワンピースやスカート、男児はズボンを持参すると良いでしょう。
しかしフォーマルな格好だと汚れるのが心配という場合は、あえて普段の恰好に着替えるのもおすすめです。
長時間の参拝で疲れてしまった子どもでも、いつもの服装に着替えることで元気を取り戻してくれることでしょう。
その場合は、靴と着替え一式をあらかじめ用意しておき、いつでも着替えられるように持参して下さい。
また大事な食事会の場で汚したくない、周りに不快な思いをさせたくないという人は、前もってエプロンやスモッグなどを準備しておくと安心でしょう。
七五三の食事会はどんな場所で行う?
七五三の食事会では和食がおすすめとお伝えしましたが、どんなお店が良いのでしょうか。
基本的には和食や割烹を選ぶという人が多く、「七五三 食事会」などと検索すると近くの和食店がヒットするでしょう。
ちなみに和食店は静かな雰囲気のお店も多いので、人目を気にしなくて済むという点では個室がおすすめです。
また参拝した後に行くことを考えると、神社近くのお店を探してみると良いでしょう。
とは言っても、全てのご家庭が外食する訳ではなく、自宅で食事する人も少なくありません。
特に小さい兄弟姉妹がいる場合は、自宅の方が気兼ねなく過ごせるため、敢えて外食しないのも良いでしょう。
おうちで赤飯を炊いたり、最近ではテイクアウトできるお店も増えているので、うまく活用してみてはいかがでしょうか。
七五三の食事会に呼ぶのは誰?
七五三の食事会には、一般的には両親と子ども、祖父母など、近い関係にある家族が参加します。
ただし、祖父母が近くに住んでいない場合は、無理して呼ぶ必要はありません。
また近所さんや親しい友人などがいれば誘ってみるのも良いでしょう。
しかし基本的には子どもとパパママだけでも十分です。
気を遣わない食事会にするためにも、誘う相手や場所は前もって考えておくことをおすすめします。
七五三の食事会は着物でOK?まとめ
七五三は一生に1度の特別な行事だからこそ、食事会も素敵な思い出になることでしょう。
服装や場所など悩むことがあるかも知れませんが、基本的には食事会の服装ルールはありません。
着物をそのまま着ていくも良し、着替えて楽に過ごすのも良し、とにかく子どもが無理せず楽しく過ごせるのが一番です。
七五三は記念すべき行事の1つなので、事前にしっかり計画を立てておき、思い出に残る1日にしましょう。